二次分析研究会(東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター)のご案内

東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センターでは、
データアーカイブに収録されている調査データの有効活用を推進するため、
共同利用・共同研究拠点事業として「二次分析研究会」を行っています。
研究会は「参加者応募型研究」と「課題公募型研究」の2つに分かれます。
以下の詳細をご覧いただき、参加をご検討くださいますようお願い申し上げます。

■参加者公募型研究について
「参加者公募型」研究は、あらかじめテーマを設定し、参加者を募って二次分析を行う研究会です。
1年をかけて分析を行い、翌年の2月か3月の成果報告会にて研究成果を発表、ディスカッションペーパーにその成果をまとめます。

2021年度のテーマは、
「「子どもの生活と学びに関する親子調査」(パネル調査)を用いた親子の成長にかかわる要因の二次分析」です。

 この研究会では、ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所の共同研究「子どもの生活と学び」研究プロジェクトで実施している「子どもの生活と学びに関する親子調査」の実施担当者を講師に迎え、親子の成長にかかわる要因の二次分析を行います。本調査は、小学1年生から高校3年生までの親子2万組のモニターを対象に2015年から実施しており、2018年のWave4までの分析が可能です(4月中にSSJDAで公開予定)。
 扱うデータは、①毎年実施しているベースサーベイ(Wave1~4)、②高校3年生の卒業時に行う卒業時サーベイ(Wave3、4)、③3年おきに実施している語彙力・読解力調査の得点(Wave2、語彙力調査は小3、6、中3、高3対象、読解力調査は中3、高3対象)の3種です。ベースサーベイでは、日ごろの学習や生活の様子、人間関係、価値観などを幅広くたずねています。小1から高3までをカバーしたマルチコーホートの調査であることが特徴で、個人の変化(成長)を検証するだけでなく、同一時点の複数学年の違いや異なる
時点の同一学年の違いなどを比較することもできます。親子ペアでデータを取得しており、保護者の働きかけの影響や、社会経済的地位(SES)にかかわる分析を行うことも可能です。さらに、卒業時サーベイを用いて進路選択のプロセスを明らかにしたり、語彙力・読解力調査を用いて認知能力と意識・行動の関連を検討したりすることもできます。
 調査の規模、学年の幅広さ、親子ペア、データの多様さなど、親子の成長にかかわる要因を分析するうえで国内には類のないデータです。幅広い研究分野から、多くの方に参加いただくことを望みます。

研究会や調査の概要などについては、下記をご覧ください。
https://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/quantitative/kobo/
https://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/quantitative/kobo/secondary/f2021.html

■課題公募型研究について
「課題公募型」研究は、申請者が研究テーマ・利用データ・共同研究者を設定して
応募し、弊センターが所有する社会調査データを用いて行う研究です。
募集は年1回です。2月または3月に成果報告会を開催します。

詳細は下記をご覧ください。
https://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/quantitative/kobo/

社会学、経済学、政治学、その他幅広い分野からのご参加をお待ちしています。
なお、弊センターの社会調査データについては、弊センターウェブサイトの
「データ検索システム」などを参照してください。
https://ssjda.iss.u-tokyo.ac.jp/Direct/datasearch.php

■応募方法
https://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/quantitative/kobo/ から
「申請書様式1」または「申請書様式2」をダウンロードし、必要事項を記入の上、
s-analysis@iss.u-tokyo.ac.jp にメールでお送りください。
メールの件名には、「参加者公募型研究(二次分析研究会)の応募」など、
参加者公募型か課題公募型かがわかるよう、明記してください。

■応募締切
いずれも、2021年4月19日(月)17時

■その他
新型コロナウイルス感染予防のため、研究会は原則ウェブ会議システムを使用する予定です。

■問い合わせ先
二次分析研究会事務局: s-analysis@iss.u-tokyo.ac.jp

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